【質問】
脚を揃えて前屈するとお尻のくぼみのあたりに違和感を感じます、なぜ?
【回答】
前屈を深めるには、背面の筋肉(大殿筋・ハムストリングス・下腿三頭筋)や、背面の筋膜の緊張を緩めるだけでなく、大殿筋の下層にある梨状筋などの外旋筋群の緊張をゆるめる必要があります。
【詳細】
股関節は 凸(=大腿骨頭)と、凹(=寛骨臼)で作られる関節です。
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股関節が最も深くはまる位置(= 凸と凹が最も接地する位置)はハイハイしている状態です。
進化の歴史を見れば四つ足時代の方が長いわけですから、股関節の構造は、ハイハイ(屈曲・やや外転外旋)に適しているわけです。
それを踏まえると、脚を揃えての前屈は、決して自然な動きではありません。(そんなポーズしている動物いませんよね…笑)
事実「巻きおむつ」といって、脚を伸ばしたまま股関節を固定するおむつの仕方を赤ちゃんにしていると股関節脱臼が頻発した時代がありました。 → 参考 関節が痛い.com
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本来、外転外旋位である股関節を、脚を揃えての前屈するためには、梨状筋が必要以上に引き伸ばされることになります。
梨状筋(最上部横に走る筋)と 坐骨神経(縦に走る黒い線)の図
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もし脚を揃えての前屈時に、お尻のくぼみあたりに違和感を感じるようなら、テニスボールなどで、梨状筋を、優しく丁寧にマッサージして変化があるか試してみて下さい。