のみ友通信 144号「星の時間」

モモイメージ

 

 

「星の時間ってなんなの?」とモモは聞きました。

 

「いいか、宇宙の運行には、ある特別な瞬間というのが時々あるのだ」マイスターホラーは説明しました。

 

「それはね、あらゆる物体も生物も、はるか天空のかなたの星々に至るまで、まったく一回きりしか起こり得ないようなやりかたで、互いに働きあうような瞬間のことだ」

 

~ミヒャエル・エンデ「モモ」より~

 

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みなさんはそんな体験ありますか?

 

僕は人生の節目で何度かあるんです。なかでも印象的だったのは2004年のことでした。

 

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当時、僕達夫婦は伊豆の滞在型保養施設に勤めていたのですが、なぜだかムクムクと「自分たちで何かをはじめるのだ!」という気持ちが沸き上がり(ホント湧きあがっちゃうのです!)

 

何をやるかも決まってないまま、夫婦で職場を辞めることにしました。

 

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家を建てたばかりで住宅ローン山ほど抱えてたのに。貯金もほとんどなかったのに。どう考えてもリスクしかない・・・でも辞めちゃった(笑)

 

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でもその時からなんです!

 

奇跡のような出逢いや、どう考えても偶然じゃ考えられないシンクロが続き

 

あれよあれよとここまで運ばれた・・・きっとそれが、僕達夫婦にとっての星の時間だったのでしょう。

 

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ではどんな時、そんなことが起こるのでしょうか?

 

意図的に起こせないものなんでしょうか?

 

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例えば物理の世界で「あらゆるものが互いに働きあうような瞬間」というのは実在します。

 

プラズマ状態です。

 

プラズマとは、電子と陽イオンを高密度に内包している気体のことですが、D・ボームは、その不思議な特徴をこのように述べています。

 

「プラズマの中の電子は、あたかも大きなつながりをもった全体の一員として、個々が全体の動きを知っているかのように働く」

 

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それをもっと僕たちの生活レベルで、起こしえないものでしょうか?

 

僕は出来ると思っています。

 

今日はそんなおはなし。

 

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● 目次

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・ Unpluged 何者でもない時

・ 日常の中の 「星の時間」

・ ファシリテーターの仕事

・ カオスの縁

 

・ ファシリテーション講座 

・ 解剖学オンライン

 

・ 編集後記

 

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● Unpluged 何者でもない時

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星の時間 = あらゆるものが互いに働きあうような瞬間って、どんな時に起こるのか?

 

僕はそれを「Unpluged」という言葉で伝えたいと思っています。

 

プラグを抜いて、なにものにもつながっていない瞬間のこと。

 

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僕達に起こった「星の時間」って、全てがUnplugedな時に起こっています。

 

会社を辞め、仕事も・肩書も・収入も・・・それまで積み上げた全部のplugが抜かれた、宙ぶらりんの時でした。

 

何者でもない、でも何者にも成れる、そんな不思議な時間でした。

 

 

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僕の屋号 Unplug-lab Japanというのは、そんな思いを込めて名付けたものです。(読みにくいですよね、活舌の悪い僕はいつもうまく言えません…笑)

 

 

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● 日常の中の「星の時間」

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でも、それは日常の中で普通に起こりえないものでしょうか?

 

いいえ、僕たちはたくさんのUnplugedな時間「星の時間」を、普段から経験しているんです。

 

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その瞬間は「何かと何かの狭間」にうまれます。

 

夜と昼の狭間である「東雲の時」、昼と夜の狭間である「黄昏の時」、それは夜でも昼でもないUnplugedな瞬間です。

 

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起きているのでも寝ているのでもない半覚醒状態のとき、夢を見ている時や瞑想状態もそうです。

 

吸う息と吐く息の狭間もそうですよね。

 

いろんなアイデアや、ひらめきって、そんな瞬間に起こるのを感じています。

 

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● ファシリテーターの仕事

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僕は、ファシリテーターの仕事って、参加者を一時的に「星の時間」=Unplugedな状態にいざなう、先導者なのだと思っています。

 

肩書や身にまとった鎧、前例や○○すべきを、一旦全部横に置いて、まっさらの状態で対話するために。

 

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そのようなあり方を「保留」と呼びますが

 

前述のプラズマの所でご紹介した、天才物理学者D.ボームは Dialogという著書で、そのような対話の重要性について述べているのは非常に興味深いことですね。

  

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● ファシリテーション講座(オンライン)

 

1/20・27日(月)20時~22時

 

※ 録画参加可

※ 2日間×2時間でまなびます

 

▼ 詳細・お申込みはこちら

https://www.kaibougaku.com/facili202501/

 

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● セラピスト・ヨガの解剖学講座

 

1月21日(火)スタート!

 

・月2回 20~22時

・全9回オンライン開催

 

※ 録画参加可

※ 早割締め切り 1月13日まで

 

▼ 詳細・お申し込みはこちら

https://www.kaibougaku.com/menu/yogaanatomy/

 

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● 編集後記

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何かと何かの狭間、境界線にいることって、すごく不安定だし心細いものです。

 

だからこそ、見守る先導者(ファシリテーター)が必要なんです。

 

そんな狭間に留まるチカラが ネガティブケイパビリティー。

 

メルマガ126号

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僕の大好きな猿田彦神って、そんな境界に立つ先導者として古事記に描かれています。

 

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