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★ のみ友通信 第126号 ★
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2023/9/23
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病気を機にサラリーマンをやめ
全てをリセットし、東洋医学を学ぼうと
淡路島に移り住んだ時のことでした。
もう30年近くも前のことです。
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3年間の学びの後
鍼灸国家資格に合格したものの
「この後どうしようか?」
と、ぐるぐる迷っていました。
独立するにはまだ自信がなかったし
かといって、どこかの治療院に勤めて
サラリーマンに逆戻りもつまらない。
そもそも淡路島にとどまるのか?
それともどこかに移住するのか?
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そういうのって無限に選択肢が広がり
一度考え出すとキリがないですよね。
「ああ~っ」ってなります(笑)
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でも「これっ!」という結論も
そう簡単に出ないんものなんです。
いろんな人に会いに行ったり
相談してもピンと来なくて
夫婦二人で散歩しながら
「ど~なる?」「どうする?」と
大声で歌いながら
気を紛らわせていました(笑)
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そんな宙ぶらりんのまま、1年が経った頃です。
ふと読んだ雑誌の求人広告に
伊豆の療養施設「やすらぎの里」での
治療師と調理の募集が載っていたんです。
自然の中でのホリスティックな治療
温泉・夫婦二人で勤められる・・・。
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1年くらい考え続けたいろんな理想が
全て叶えられそうな場所でした!
なんか急にチカラが湧いてきて
明るい光に照らされた気持になりました。
「これしかない!」と感じた瞬間でした。
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答えのない事態に留まり続けるチカラ。
「ネガティブケイパビリティ」
宙ぶらりんでスッキリしない時って
誰しもはやく白黒つけたくなりますよね。
でも、あえてそのややこしい沼に
とっぷり浸かり、じっと待ってみる。
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それは口で言うのは簡単だけど
とってもしんどいことです。
(僕もしんどかった…笑)
A・ミンデルはそれを
「炎の中に座り続ける」と表現し
クリパルヨガでは
「エッジに留まる」といいます。
そこで逃げずに居続けることで
何かが変容していくのだと。
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いま、あらゆるものが二極化し
分断されるこの世界にとって
ネガティブケイパビリティ―は
多くの人に必要なチカラだと思います。
矛盾を内包し続ける胆力。
ではそれはどうすれば得られるのでしょう?
今日はそんなおはなし。
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● 目次
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・ 冒頭の続き
・ 腰痛改善ヨガ指導者養成講座
・ 解剖学アドバンス講座
・ 解剖学オンライン講座
・ 編集後記
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● 冒頭の続き
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ネガティブケイパビリティ―について
書こうと思った時
ちょうどある方がFacebookで
おかざき真里さんの漫画『阿・吽』の
記事を紹介していたんです。
空海と最澄をテーマにしたおはなし。
それがドンピシャでした!
以下引用します。
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でも今は「わかる」「わからない」だけじゃなくて、その間にも道があるんだなと。人はグラデーションの中で生きていて。仏教では真ん中に「空(くう)」があって「0(ゼロ)」があり、0と1の間には無限がある。なので「これは1だ!」とわかったつもりになるんじゃなくて、グレーのところでずっと描くこと、いることだけは、空海と最澄の二人から教えてもらったんじゃないかなと思っています。
https://gakushumanga.jp/news/interview_aun/
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「0と1の間のグレーの中に居続ける」
実はこれ
僕がカラダのことを伝えるうえで
すごく大切にしていることで
例えば腰痛改善ヨガであれば
「科学的なエビデンス」
「カラダとの対話」
どちらかに偏らず
両方から検証することを大切にしています。
行き来すること。
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ついついどちらかで割り切った方が
通りがいいし、楽チンですが
カラダや症状って
そんな簡単に割り切れないものだから。
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でも、どうすれば
そのしんどい場所に居続けることが
出来るのか?
一つは常に
「それホント?」と自分に
問い続けることだと思います。
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これが両極の間を
行き来する原動力だとしたら
(でもそれだけだとグラグラ揺れる)
もう一つ大切なことは
2つに分裂しちゃわないような
割れない器を
つまりそれこそが
深い呼吸と共にカラダを練ること。
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具体的には
私たちの中にある
火であるムネと
水であるハラを
割れないようにつないてくれる
しなやかな横隔膜
しなやかな呼吸に
行きつくのではないか?
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どれも難しいことだと思うけど
そういうのが武道やヨガで
培っているものではないかと思っています。
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● 編集後記
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告知ばかりでスミマセン!
セラピーワールド東京2023に登壇します♪
10月6日(金)15時20分~
じつに3年ぶりの東京です。
全然告知してなかったら
参加者がほとんどいなくて
怒られました(笑)
(みんな来て~♪)
テーマは「顎関節」
寝ている時の噛み締めや
肩こりに悩んでいる方はぜひ♪
リアルでお会いしましょう!
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ご意見ご感想頂けると嬉しいです!
http://plaza.rakuten.co.jp/yululi/14002/
最近のものはこちらにUPしています。
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■本メールに関するお問い合わせ先
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Unplug-lab Japan 野見山 文宏&雅江
http://kaibougaku.com/
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ミンデルの名著「Sitting in the fire」を松村憲さんが訳されています。これもネガティブケイパビリティ―。