この問いに対して、現代科学はまだ明確な答えを出せていません。
もちろん脳が大きな役割を果たすことは明らかです。しかし、脳は外界との接続も含めたオープンネットワークであることを考えれば、心のありかを「この皮膚の内側だけに限定する」のには無理があります。
それも踏まえ、日本心理学会のHPでは「心とは、からだと環境にまたがって発生・存在している(一部抜粋)」と紹介しています。
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この考えは、東洋医学や東洋哲学の世界感とリンクします。
~ ワタシという存在は、この皮膚の内側だけではなく、あまねく世界に広がるネットワーク「生命の織物」の一部なのだと~
東洋医学の陰陽五行論とは、そんなネットワークの関係性を、ごくシンプルなメタファーとして表したものです。
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なので、五行論を活かす時に大切なのは「今は土用の季節だから○○を食べましょう!」という、よくある直線的な解釈でなく
五行の診断をメタファーとしてコンステレーションを読み解く手法「診断は○○と出てきたけど、それについてどう感じますか?」と、対話を重ねるやりかたこそが、東洋医学の良さが本当に生きるはずだ!というのが僕の立場です。
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伝わりづらいかもしれませんが、僕なりに東洋医学に向き合ってきた中で、これが一番誠実な態度だと思うんです。
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そんなことに興味のあるかたに来てもらえると嬉しいです。